ソフトウェア技術者はなるべくソフトウェア技術で目立つほうがいい 2

↓の続きです。

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何をするにも知名度の有無によって注目度は変わります。極端な話をすると、誰かがものすごいことを成し遂げたとしても、誰とも接点が無い人がやれば誰にも知られず、すでに名のある人がやれば注目されます。なので知名度があればそれだけでいいか…というとそうではないです。

知名度の高まりかたにはいろいろと種類があります。そのうち一つは名声を博することです。名声を博するには技術者としてのスキルや地道な実績の積み重ね、場合によっては自己プロデュース能力が必要です。とてつもなく凄いが目立つのを嫌う人もいるので一概に知名度があればいいというものではないですが、その話はここでは置いておきます。

その一方で、人から眉をひそめられるようなことをすると悪名がとどろきます。これには別に技術者としてのスキルは必要ないので名声を博するよりも簡単です。たとえば煽りタイトル/釣りタイトルの記事を書いたり、その手のプレゼンをしたり、何か*1を貶めたり…という方法が定番です。

こういうことをしながら利益を上げていく特殊能力を持つ人たちがいることは否定しませんが、本当にその人たちのようになりたいのか考えてみてほしいです。少なくとも技術者として生きていきたいのであれば、こんなことをしてもいい方向に転がることはほぼ無いといっていいです。たとえば自分が企業の人事だったとしてこういう人を雇いたいか、イベント主催者だとしてこういう人を登壇させたいかを想像してみてください。

「まずはとにかく知名度を上げて、それからイメージを変えていく」というような作戦の人もいるでしょうが、それは考えが甘いです。一度ついてしまった悪評はなかなか消せるものではありません。とくにインターネットが普及した現在ではなおさらです。

とにかく目立てれば、自己顕示欲だけ満たせれば何でもいいというのであれば最早なにも言うまいです。しかし、まっとうなソフトウェア技術者として認知されたいなら、地道に自分を鍛えてまともな実績を積み重ねていくのをお勧めします。