ソフトウェア開発者のわたしが好きなコンピュータ以外の本

2023/8/13 18:20 タイトル変更。「ソフトウェア開発者が好きなコンピュータ以外の本」→「ソフトウェア開発者のわたしが好きなコンピュータ以外の本」 2023/8/15 16;20 「敗者のゲーム」から「星を継ぐもの」までを追加

私はソフトウェア開発者です。このブログなり別の場所なりでコンピュータについての参考書を何度なく紹介してみました。本記事はそれとはちょっと違って、私がこれまで出会ってきて感銘を受けたコンピュータに関係ない本たちを紹介します。紹介順とお気に入り度は連動していません。思いついた順番に書いただけです。

ルワンダ中央銀行総裁日記

銀行家である筆者がルワンダという国の中央銀行総裁を務めていた時期のことについて述べた本です。事あるごとに色々なところで紹介される有名な本なので、名前は聞いたことがあるとか読んだことがあるとかいう人は多いかと思います。本書の凄いところは2つあります。

1つ目は、やっていることのスケールの大きさです。著者の任務は前述の通り中央銀行総裁なのですが、実際にやっていることを見ると国王の信頼を背景に実質的に国家を運営しています。このようなことの体験記などそうそう読めるものではありません。

の2つ目は、文書の美しさです。といっても文学的表現がされているというわけではなく、表現方法は簡潔明快なものです。しかしながらその簡潔明快具合がずば抜けていて、息を呑んでしまうほどの凄まじさでした。わたしもいつかはこのような見事な文を書いてみたいと願っていますが、いまだゴールは遠いです。

ロジカルシンキング

文書を筋道立てて構築するための考え方について書かれています。あるものを文書として表現したい場合に、書きたいものをどのように論理的な木構造にまとめればいいのか、それをどのように文書として書き下せばいいのかなどが述べられています。文書を書くのが苦手という人が本書を読んで、書かれていることを実践すれば、かなり問題は改善するのではないでしょうか。かくいう筆者も自分の文書のあまりのヘタクソさに頭をかかえてこの本に出合って、そこから作文技術を改善してきました。

人を動かす、道はひらける

自己啓発本のはしりのような本です。内容について詳しく書くとネタバレになってしまうので書きませんが、人生なんかうまくいかないなあと悩んでいる人は一度読んでみるといいかもしれません。わたしはかなり気楽になりました。また、わたしは人生に悩んでいたころに100冊以上はこの手の本を読んできましたが、この2冊を上回る本にはついに出合わなかったです。また、ほとんどの自己啓発本は100年近く前に書かれたこの本と似たようなことを書いているので*1、何も読んだことがない状態からなら、この2冊だけ読めば事足りるかなと個人的には思います。

余談ですが、わたしは本書の存在を昔から知っていましたが、表紙が独特なのでカルトの教本かなにかだと思って敬遠していました。読んでみるとそんなことはなかったです。どこかのセミナーに行けとかお布施をせよとかは書いてないです。

はじめてのGTD

自分のあまりの計画性のなさに絶望して色々TODO管理方法について模索していたころに読んだ本です。端的に言うと「やるべきことを人間の脳に記憶せずに紙でもなんでもいいからどこかに書き出して管理せよ」「あるときには一つのことだけに集中せよ」です。やるべきことをどこかに書き出すというのは実に効果があって、スケジュール管理が(うまくはないが)かなりマシになりました。本書については別記事でも触れています。

敗者のゲーム

素人はアクティブファンドを買わずにインデックスファンド買っとけという話です。ごもっともだなあと思いました。現在のわたしの投資スタイルを決めるのに一番影響を受けた本だとおもいます。

証券分析、賢明なる投資家

ウォーレン・バフェットが好きだったので、そこから彼の師匠であるところのベンジャミン・グレアムのこれらの本にたどり着きました。現在のわたしの投資のうち、個別株投資はこれらの本に基づいた怪しい式を使って割安かどうか判断した上で決めています。

イノベーションのジレンマ

成功者が新しいことをするのの難しさ、難しさを克服して実現するために何をすればよいかについて書かれた本です。「なるほどなあ」と思うことばかりでとても楽しかったです。たぶん主な読者は経営者だと思うんですが、経営者ではない技術者の私にも「この技術はまだまだオモチャで既存のあれには遠く及ばないね」とか思っちゃいがちなことを思い出して、よい戒めになりました。

放浪の天才数学者エルデシュ

世間がイメージするステレオタイプの数学者の典型例のような、色々な意味でブッ飛んでいるエルデシュの伝記です。今まで読んだ伝記の中で一番印象に残ったかもしれません。ただ、その中で一番心を打たれたのは天才数学者としてのエルデシュではなく、彼の母が亡くなってからかなりの時間が経った後に母がいないことに悲しむ姿でした。どんなフィクションよりも感動したのを覚えています。

大学、中庸

儒教経書のうち、とくに重要とされる四書の中の2冊です。「いいこと言ってるなあ」と痛く気に入って、今でも自分の行動規範の一つになっている気がします。ただ、骨の髄までしみわたっている…というわけではなく気に入ったところだけを覚えて都合のいいように解釈しているだけです。

残りの「論語」と「孟子」は読んだには読んだのですが気に入らなかったです。とくに論語は説教臭くて嫌でした。大学も中庸も同様に説教臭いのですが、なぜかはわかりませんが平気でした。

銀河英雄伝説

読んだのはずいぶん前なのでうろ覚えですが、小説の中では一番考え方に影響を受けたかも。登場人物もかっこいいです。アニメ(古いほう)も何周も見ました。

モモ

時間の大事さを思い知らされました。とてもいい本です。効率を追求しすぎる人や自分をインターネット中毒、SNS中毒などと考えている人が読むと、とくに嬉しいかもしれません。

星を継ぐもの

SFの金字塔と呼ばれるやつですね。SFは数えるほどしか読んだことはないんですが、本書はとてもよかったです。「SFはちょっとなあ」…と思って食わず嫌いをしている人(私もそうでした)もぜひ。

おわりに

それではこの辺で終わりにします。本記事は書こうと思い立ったときに思いついたものだけ書いているので、他にもたぶん感銘を受けた本はたくさんあると思います。それらについては思い出したらまた追記するかもしれません。

*1:参考資料として挙げられていることも多いです