自分のコーヒー環境とか

先日友人とコーヒーについて話していたらなんか楽しくなってきたのでメモがてらここに書きます。対象読者はコーヒー好きか、あるいはコーヒーに興味がある人で、かつ、他人の考え方や装備にも興味があるかたです。

わたしにとってのコーヒーの役割

最初に、まずはわたしにとってのコーヒーの役割について書いておきます。

  • コーヒーの味と香りを嗜好品として楽しみたい
  • 朝食がパンが多いので、そのときの自分と家族の飲物として
  • 同じ豆でなるべく多くの味を楽しみたい
  • 丁寧に淹れて、香りを楽しんで、という行為によってあわただしい生活にゆったりした時間を作りたい
  • かっこいい器具を見て気分を良くしたい
  • 家の庭や出張などでの宿泊先でも飲みたい。理由はいいのを飲みたいというのに加えて「外でも飲める」という事実で勝った感があって幸せになれるから
  • カフェインに弱くて飲みすぎるとイライラしたり不眠になったりするので、あんまりたくさんは飲まない

選ぶ器具、および飲みかたやタイミングも、この考え方をもとに決めています。

フルーティなものを好みます。苦いのとか渋いのはあんまり好きではないです。苦いものは甘いものを食べるときに例外的に飲むことがあります。 豆の鮮度は味に強く影響すると感じるので、豆は少し(だいたい100gづつ)だけ買ってすぐ飲むようにしています。豆屋でいろんな豆を眺めたり、普段ないやつが入荷 されていないかチェックするのが好きなので苦になりません。

豆は常温でキャニスターで保存しています。冷蔵や冷凍が嫌というわけではなくて、単にめんどくさいからそうしているだけです。

豆は豆の専門店で買います。あんまり古いのは困るので「焙煎何日以内のものだけ置いてる」と謳っているものを買います。通販でもたまに買います。 通販のときは注文を受けてから焙煎するようなものを選びます。一つのものをずっと飲むというよりは、新しいものを見つけたら買うようなことをします。

淹れ方

同じ豆でいろいろな味を楽しみたいので、ペーパードリップ、サイフォン、ネルドリップを模したもの(後述)、フレンチプレスで飲みます。 それ以外のものは合わないわけではなく単に試していないだけです。ネルドリップについては洗うのがめんどくさそうだからやってないです。

ペーパードリップは本やyoutubeの動画を見るなりして、なるべく単純な淹れ方をするとおいしく入れられます。自己流よりだいぶよくなりました。 ただし腕を上げるとどんどんうまくなる…というよりは「失敗しないようにする」のが大事と思ってます。いまのところ最高のコーヒーを求めて 淹れ方に工夫するようなことはしていませんが、将来的にはやるかもしれません。淹れ方よりも豆の種類と品質、鮮度のほうが味への影響がはるかに 大きいと感じます。あとペーパードリップは1杯分を淹れると湯量調節などがうまくいかないことが多いので、すくなくとも2杯ぶん淹れて、 2杯目は後で飲むか家族にあげたりすることが多いです。

お湯は多めかつ温度は低めで、おおよそ90度くらいで淹れます。挽き方は粗めです。理由は香りを楽しみたいのと、上述の通り、苦味が苦手だからです。

器具

いろいろ器具を持っています。商品へのリンクを張っていますが、同じ種類のいろいろな器具を買って比較したわけではないです。 単に自分が持っているものを書いただけです。

かっこいいから買いました。ガラスのドリッパーと木製サーバーのセットです。

1~2人ぶん淹れるときに使うサーバーです。V60が特別好きというわけではなく「ペーパードリップは一種類でいいか」って思ってるのと、なんとなく円錐が好きだからこれにしてます。

ネルドリップっぽいものが淹れられるとの触れ込みのステンレスドリッパーです。ネルドリップは後始末とかめんどくさそうと敬遠してたんですが、これならと思って買いました。 ただ、わたしはネルドリップのコーヒーをあんまり飲んだことがないので、ほんとにネルドリップに近いのかはわかりません。ただ、ペーパードリップとは全然違う味になるので 重宝しています。紙のフィルターがいらないのはいいんですが、粉が詰まりがちなので、毎度丁寧に歯ブラシなどで洗ってあげる必要があるのでちょっとめんどくさいです。

使用後のドリッパーを置くのに便利です。上述のガラスのドリッパーについては残念ながら形が合わなくて 寝っ転がすような形になりますが、まあ使えなくもないのでセーフ。

フレンチプレス器です。フレンチプレスのなにかいいのないかなと探していたら友人が教えてくれたので買いました。 かっこよくてとてもよいです。あと仕事中に悠長にペーパードリップしていられないときに、豆挽いてお湯だけ沸かせば 粉とお湯をここに入れて数分放置でできあがるので、とくに仕事中に重宝しています。

www.bodum.com

電動サイフォンメーカーです。「サイフォンかっこいい!ほしい!でも子供が触ると危ないから無理だな」とおもってたんですが、電動があったのでこれだと 飛びついた…といいたいところですが友人に誕生日プレゼントにいただきました。とてもいいのでおすすめです。 粉と水を入れたらスイッチひとつでできるのがよいです。気持ちを落ち着かせたいときはできあがるのを 眺めるのも楽しいです。ボコボコいう音と、サイフォン効果でお湯が上がったり下がったりするのを 見るのが楽しいです。

ペーパードリップは飲み終わったあとのカスはフィルタごと包んで捨てればいいんですが、それ以外のものは そうはいきませんので、このネットにカスを捨てて、さらに水洗いします。ビニールではないので袋に水が溜まらず、 かつ、目が細かいので微粉以外は粉が落ちることもないので大変よいです。

かっこいいと思って買ったキャニスターです。だいたいいつも豆を3種類常備しているので3つ買っています。 最近は豆が透けるやつも欲しいなあとか思っていますが、キャニスターをそんなに持っててもしょうがないかなと思って、まだ手を出していません。

温度調整機能付きの電気ケトルです。温度は93-96度、および100度にできます。わたしは上述のとおり あんまり温度を高くせず、93度にすることが多いです。普通の電気ケトルに比べた利点は温度調整が できることに加えて、注ぎ口が細いのでケトルで沸かしてからドリップポットに移し替えずにそのまま ドリップ工程に移れることです。

淹れるたびに毎回必要な豆の量を測って挽くので、大変便利です。目分量でもいいかもしれないんですが、 0.1g単位で測っているとちょっと落ち着いた気分になれるので、あえてスケールを使っているというところもあります。

1~2人ぶんなど、少量だけ淹れたい場合に使っています。かわいくてよい。小さいので外出先にはこれを持っていきます。

グラインダーです。楽だし粉の粒度も調整できるのでとてもよいです。定期的に メンテする必要がありますが、それもまた心が落ち着くのでよいです。

外泊するときに持っていく折り畳み式の電気ケトルです。日本だとホテルに電気ケトルが置いてあることがほとんどでしょうけど、 海外出張などのときは置いてないことが多いので便利です。別にコーヒー飲まない人でも便利です。

外出先でペーパードリップする用。小さくたためるのでよいです。昔はバネット使っていたんですが 今一つ安定性が悪いのでこれにしました。

ハンドミルです。小さくて取り回しがよいし、豆の粒度も変えられるのが便利です。 ゴリゴリやってると豆の香りがしてくるのと、無心になれるのがよいです。おもに 外出先で使いますが、家でも気分を落ち着かせたいときにグラインダーのかわりに 使うこともあります。

あとこれは非売品なんですが、自分で革細工をしている友人からいただいたペーパーフィルターを入れるケースです。 外出先に持って行ってます。

コーヒーの淹れ方とか器具や豆の種類、その他うんちくなどが書いています。基本を知るのに役立ちました。

実は他にも何冊かあるんですが、どれもまあまあ似たようなことが書いてあります。書店でフィーリングが 合いそうなものを一冊適当に買って読めばいいかなと思います。

おわりに

こんなかんじです。次は焙煎小屋が欲しいです。

「[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】」が発売されます

拙著、「[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】」が10/17日に発売されることになりました。本記事はその宣伝のためのブログエントリです。

まずは本書がどのようなものかについて説明し、その後に、すでに第一版を読まれている方向けに第一版と本書の差分について説明します。

どんな本なのか

筆者は過去にLinuxカーネル開発をしていたのですが、そのころから次のような思いをずっと持っていました。

  • OS、とくにOSカーネルについての広く浅い知識はOSカーネル開発者だけではなく多くの技術者にとって役立つはず
  • 当時OSカーネルについての知識を得ようとすると、OSを作ったりサポートしたりする人用の難しくて分厚い本の読解が避けられないという状況をなんとかしたい

これらの思いを踏まえ、Linuxを題材としてLinuxカーネルのソースは一切読まずに、実験と図解によってLinuxカーネルを広く浅く理解するというコンセプトの本が2018年に「[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識」として生まれました。

本書はこの第一版にさまざまな改善を加えたパワーアップ版という位置付けです。

本書は以下のような12個の章からできています。

  • 第1章 Linuxの概要
  • 第2章 プロセス管理(基礎編)
  • 第3章 プロセススケジューラ
  • 第4章 メモリ管理システム
  • 第5章 プロセス管理(応用編)
  • (NEW!) 第6章 デバイスアクセス
  • 第7章 ファイルシステム
  • 第8章 記憶階層
  • 第9章 ブロック層
  • (NEW!) 第10章 仮想化機能
  • (NEW!) 第11章 コンテナ
  • (NEW!) 第12章 cgroup

各章の詳細な説明はここでは省略しますが、冒頭にリンクを張った書籍ページに実際の紙面のサンプルや目次などが掲載されているので、興味のあるかたはごらんください。

第一版との違い

第一版は幸いにも多くの読者にご購入いただき、かつ、筆者のねらい通りの効果を得られたというフィードバックもたくさん得られました。その一方で、次のような厳しいご指摘もいただきました。

  • DockerやKubernetes全盛のいま、仮想化、コンテナについて触れられていない
  • 実験プログラムがC言語で書かれている時点で読む気が失せる
  • 誤字脱字などの不備が多すぎる*1
  • 全体的に図が素っ気なくて殺伐としている

増補改訂版はこれらすべてが大幅に改善されています。

まず、新コンテンツとして前述した通り、仮想マシンのしくみについて述べた「仮想化機能」の章と、仮想マシンより軽量にアプリケーション実行環境を作る「コンテナ」の章を追加しました。これら二つの章とかかわりの深い、システムのリソース制御について扱う「cgroup」の章も追加しました。さらにカーネルがデバイスを具体的にどのように制御するかについて述べた「デバイスアクセス」の章も追記しました。第一版から存在していた文書も、前のまま残しているわけではなく、出版後にいただいたフィードバックをもとに大幅に加筆修正をしています。おそらく第一版から半分くらいは書き換わっているのではないかと思います。

実験プログラムについては、馴染みのある方が(すくなくともC言語よりは)多いであろうGo言語とPythonでほとんど書き直しました。グラフ化する方法が知りたいという要望も少なからずあったので、実験プログラムの結果をグラフ化するスクリプトも本書に掲載しています。あらためて筆者自身で第一版と第二版を比較してみると、ソースの可読性が大幅に上がったと感じました。サンプルコードのリポジトリはすでに公開しているので、興味のあるかたはごらんください。

誤字脱字などの不備については、不備を可能な限り少なくするために、技術のプロ、および、文書表現のプロにかたがたにあらたに本作りに参加していただきました。技術面では、様々なバックグラウンドを持つ20人以上の技術者のかたがたからのレビューを受けました。文書表現の面では、技術レビューが終わった後に、外部校正のかたに文書を磨き上げていただきました。

図の殺伐感については、第一版はモノクロだったものを今回はフルカラーに生まれ変わったこと、および、デザイナーさんに頑張っていただいて、私が書いた殺伐とした図をかなり図をポップにしていただいたので、見やすさが大幅に上がりました。

終わりに

長々と説明してきましたが、本書のコンセプトや各章のコンテンツに興味のあるかたは、是非本書をお買い求めいただけたらと思います。ご自身はすでに本書を必要としないレベルにOSカーネルのことをご存じのかたも、「この人にカーネルの知識が少しあれば伸びそう」といかたに本書を勧めていただけると助かります。また、第一版から大幅に改善していますので、第一版を読まれたかたにも、ぜひ読んでいただけたらと思います。

販促用動画も作ったので、よろしければこちらもごらんください。おわり。

youtu.be

*1:現在市場に出回っている3刷においては指摘された不備はほぼすべて修正されています

当たり前のことをやっているだけで凄い

IT業界で10年以上過ごしている中で、凄いと思う人達にたくさん出会ってきました。最初はとくに新卒で入社した会社の先輩方が中心でした。ここでいう凄さとは何かというと「仕事を片づけるのが早い」とか「成果物の完成度が高い」などです。当時、こんなふうに自分もなってみたいという思いが強くて必至で真似しようと試行錯誤したのですが、全然うまくいきませんでした。ありていにいえば、表面上の凄さだけを見ていたことが失敗の原因だったかと思っています。早く仕事を片づけようと焦り、結果完成度も下がり…と、さんざんでした。

その後はアプローチを変えて、彼らの日常の何気ない振る舞いなどを観察することにしました。すると、彼らのうちの多くの凄さの源泉は驚異的に頭の回転が速いとか、ほかの誰もが持っていない異能力を持っていたりするわけではなく、世間で当たり前と言われていることを息をするようにやっていることだとわかりました。たとえば以下のようなものがあります。

  • スコープ内のことだけやる
  • 仮説と検証を愚直に繰り返す
  • 記憶より記録に頼る(紙/やPCに状況を記録)
  • 同じ間違いを二度しないための仕組みを作る

これらは聞くだけだと「そりゃそうだ」と思うだけで、「社会人なら全部できて当然」といわれたりすることもありますが、実のところ社会に出てからこれのことができているのは少数派といってよかったです。「当たり前を継続できるのは異能力では?」という考え方もあるでしょうが、後天的に知能を高めたりするよりは現実的かなと思います。何もできないうちから背伸びして人よりも秀でたプラスアルファを求めるよりも、まずは基本に立ち返って、当たり前を実践して、体に定着させるのもよいかなという話でした。そうするとプラスアルファが後からついてくるのではないかと思います。

kindleの本が全部消えた話(4) 完結編 ~ 書籍のリスト復旧と自分の記憶の誤り

6/1
- 誤字修正。amacon -> amazon
6.11
- kindleの電子書籍がすべて復旧したことを追記
- amazon prime videoやamazon prime musicの不具合についての顛末を追加

以下エントリの続きです。

satoru-takeuchi.hatenablog.com

概要

  • 問題
    • 4月9日にkindleの本が全部消えた。その後に新たに買った本も読めないように見える。消えた本はわかっている範囲で300冊以上、総額は恐らく30-60万円程度
    • amazon prime videoやmusicなどにも(少なくともAndroidアプリからは)アクセスできなくなっている
  • 問題発生契機
    • 問題発生契機は、かつてamazon.co.jpのアカウントと統合したamazon.comのアカウントを消したこと
  • 解決方法
    • amazon.co.jpの別アカウントを新規作成の上、そこに私が持っていた(正確には「読む権利を持っていた」)電子書籍のリストを復元してもらえることになった
    • amazon prime videoやamazon prime musicにアプリからアクセスできなくなっていた件については、問題が発生していた期間のamazon primeの料金を新しいアカウントにamazonギフトとしていただいた
    • 古いアカウントは後日閉鎖することになった
  • その他
    • アカウント削除について、私はずっとamazon.co.jpのサポートのかたの指示に従ってやったと思い込んでいたが、事実は異なっていたらしい(わたしは通話記録を聴いたわけではないので「らしい」と表記)。通話記録の提供は断られた
      • アカウント統合にまつわる別トラブルがサポートのかたとやりとりしても全然解決しなかったので、それを解決できるのではないかという意図で「使っていないamazon.comのアカウントを閉鎖していいのか」と私が質問した
      • それに対してサポートのかたが「そうですね」と回答した
    • アカウント統合後にamazon.comのアカウントを消すとamazon.co.jpのアカウントで購入したkindle本が消えるのはamazon.comのヘルプページに書いているし、アカウントを削除しようとしたときの注意書きにも書いている
      • amazon.co.jpのかたいわく、これは仕様であり変更予定もない

前回からの差分

本日6/1にamazon.co.jpのかたから以下のような連絡をメールでいただきました。

  • カスタマーサービスの対応履歴(電話だったので通話記録)を確認したところ、amazon.co.jpのサポートがamazon.comのアカウント閉鎖を案内した事実はなかった。しかし「使用していないAmazon.comのアカウントを閉鎖してもいいのか」といった趣旨の私(ここでいう私はこのブログエントリの筆者のこと)の質問に対して「そうですね」と返答していた*1
  • アカウント閉鎖によって起こりうる影響について追加の案内をすべきだったが、それをしなかったのは真摯に受け止め、今後の改善に努める
  • アカウント閉鎖を案内した事実はなかったが、電話において閉鎖による影響の説明をしなかったこと、および、これまで調査に時間がかかってしまったことより、新規作成したアカウント上に電子書籍を復活させる対応をする。
  • 新アカウント用のメールアドレスと失われた書籍のリストを提供してもらえれば一週間ほどで復旧させられる
  • 迷惑や心配をかけていることをお詫びする

というわけでアカウントと書籍のリストを提供すれば本件は終わりということになりました。リストは購入履歴をたどれば作れそうです。

この後双方が持っている情報(わたしは書籍の購入履歴、先方のものはどこからデータを持ってきたのか不明)を照らし合わせて、双方合意した内容で新しいアカウントに書籍のリストを復旧していただきました。その後、amazon prime videoやamazon prime musicにアプリからアクセスできなくなっていた件についても、問題が発生していた期間のamazon primeの料金を新しいアカウントにamazonギフトとしていただきました。旧アカウントは今後もデジタルコンテンツにまつわる不具合が発生する恐れがあるので、双方合意のうえで、今後のデジタルコンテンツの利用はせず、折を見て削除することにしました。

なお、今回のわたしの問題はamazon.co.jpのサポートのかたの発言がamazon.comのアカウント削除の動機付けの一つになっていたという特殊なケースなので、たとえば別のケースではこのような対応がされるかどうかは不明です。

私の落ち度

上述のように「amazon.co.jpのサポートのかたの指示によって」amazon.comのアカウントを消したというのは事実ではなかったようです。「アカウントを消していいのか」という問いに対して「そうですね」と回答されたことについては「それはまずい」と止めてほしかったところですが、それはそれとして「指示」と「質問に対する不適切な回答」はまったく別の話なので、指示は無かったという点については私の誤りです。上記連絡への返信時にamazon.co.jpおよび担当者のかたに謝罪いたしました。この場でも重ねてお詫びいたします。

もう一点、amazon.comのアカウントを閉鎖すると、そこに結びついている別の国のアカウントもすべて削除される(私の場合はアカウントは残ってデジタルコンテンツが使えなくなったという違いはありますが)という仕様については、危なっかしくて変な仕様だなあとは思いますが、「サポートがやっていいといったから」と、この注意書きを見落として閉鎖してしまったのはまずかったです。仕様は仕様です。

その他に本件を通じて得たこと

  • amazon.comamaczon.co.jpのアカウント結合をすでにしているかたはamazon.comのアカウントを消してはならない
    • amazon.co.jpのアカウントを消したらamazon.comのアカウントも消えるのか、など、別のパターンだとどうなるのかについては調べていないのでわからない
    • 現在はアカウント結合はできないようになっている
  • 任意のトラブルで裁判を起こしたいとなったとき、損害が数十万円程度の場合、弁護士を立てての裁判は割に合わない
    • 今回わたしは詳しく調べなかったが、比較的安価に裁判を起こせる本人訴訟や少額訴訟という手段もあるらしい
  • サポートとのやりとりは音声にせよテキストにせよ、自分の手元に記録を残しておくのは大事。記憶はあてにならない

おわりに

疲れました。本が復旧するようでよかったです。あと「私の落ち度」節に書いたことについて、大反省です。

*1:どういう文脈での発言だったのかを把握しておきたかったのでダメ元で通話記録の提供をお願いしましたが、断られました。

kindleの本が全部消えた話(3) 「仕様です」編

2022/5/27 変更

- この挙動が仕様ということを示すamazon.comのヘルプページへのリンクを張るとともに引用した
- amazonのサポートに、amazonの指示によって問題のある操作をしたことがわかる通話履歴があるはずの日時を伝えた
- amazon.comのサポートセンターに諸々書くにした旨追記
- こちらからamazonへの要求について補足

2022/6/1 変更
- 「サポートの指示によってamazon.comのアカウントを消した」のではなく「使用していないamazon.comのアカウントを閉鎖してもいいのか」という趣旨の質問を私がしたのに対して「そうですね」と回答されたということがわかったので、訂正。

編集前の記述には取り消し線を引いて、編集後の記述は強調表示しました。

NOTE: 上記変更点にもあるように、「サポートの指示によってamazon.comのアカウントを消した」という私の認識は誤っていたことがわかりました。これについてはamazon.co.jpのかたがたにメールで謝罪いたしました。

以下記事の続きです。

satoru-takeuchi.hatenablog.com

satoru-takeuchi.hatenablog.com

これまでのあらすじ

  • 4月9日にkindleの本が全部消えた。その後に新たに買った本も読めないように見える。消えた本はわかっている範囲で300冊以上、総額は恐らく30-60万円程度
  • amazon prime videoやmusicなどにも(少なくともAndroidアプリからは)アクセスできなくなっている
  • 以下私の認識。後述の通りamazonの認識はこれとは異なっている
  • amazonのサポートとやり取り中。前回の記事で「週一の定期連絡をもらう」ということを書いたが、ずっと「進展なし」と伝えられている
  • 法律事務所に相談してきたが、少なくとも弁護士に依頼して裁判するのは費用対効果が悪すぎるので辛そうだとわかった

前回からの進捗のまとめ

  • 県の消費生活支援センターに行ったら親身になって対応していただいたが、企業に働きかける権限があるわけではないので、決定打にはならず
  • amazonと現状認識を合わせるためわたしがした質問とその回答
    • Q: そもそも「わたしがamazonの指示(上述の通り、これは記憶違いの誤りだった)によってamazon.comのアカウントを消したことは認めているのか」
    • A: それとわかる記録を探しているがまだ見つかっていない
    • Q: 「amazon.comのアカウントを消したらamazon.co.jpで買ったkindle本が消えるのを組織として認識していたことは認めるのか
    • A: この問題は不具合ではなく仕様。amazon.comのヘルプページに記載されているamazon.comのサポートセンターにもその旨確認した

県の消費生活支援センターで得たこと(5月21日に訪問)

法律事務所で相談したこととほぼ同じことを相談したら、amazonに電話をかけて現状を確認していただきました。そのときamazonからは「kindle本を読めるようにする方向で検討中。作業を急がせる」という回答がありました。ただしこのセンター、およびセンターがぶら下がっている組織は企業に強制力をもって何かを働きかける権限はないとのことでした。amazonが対応について結論を出したときに、それに不服があればまた間に立つことは可能とのことでした。

ここでは問題の解決に直結するような成果は得られませんでしたが、非常に親身に相談に乗っていただき、このセンターでできることはすべてやってくれたという印象を持ちました。この場を借りて感謝いたします。

amazonへの問い合わせと回答(5月22日に質問、本日26日回答)

amazonからの定期連絡では「進捗なし。今後もなにかできることはないか検討」と、同じような回答を一か月半以上繰り返されているので、いったいamazonはどういう問題意識でなにをしようとしているのかについて2つ質問した上で、こちらの希望を述べました。

1つめの質問は「amazonサポートから案内した誤った操作(amazon.co.jpアカウントと統合済のamazon.comアカウントの削除)によって問題が発生したことをamazonは認めているのか」、です。これについては、これまでの問い合わせの履歴および音源確認を行っているが、現時点ではAmazon.comアカウントを閉鎖するよう案内した対応履歴の特定には至っていないという回答でした。

2つめの質問は「上記操作によってkindleの書籍が見られなくなるといった不具合があることをamazonは認めているのか」、です。これについては、Amazon.comサイトのヘルプページにはアカウント閉鎖に伴い、他のサービスが利用出来なくなる旨記載があるため、不具合ではなく「仕様」と認識しているという回答がありました。このヘルプページについてはAmazon.comサイトでのサポート内容となるため、不明点や詳細内容の確認を希望する場合は、amazon.comへ問い合わせてほしいとのことです。ヘルプージのURLはメールに書かれていませんでした。おそらくは以下のページだと思いますが、要確認です。

https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/help/customer/display.html?nodeId=GDK92DNLSGWTV6MP

Note: Once your account has been closed, all of the products and services accessed through your account will no longer be available to you.

仮にこの文面のことを言っているのだとしてもamazon.comのアカウントを消したらamazon.co.jpから買ったkindle本が消えたり、amazon.co.jpが提供するamazon prime video/musicなどにアクセスできなくなる説明にはならないと思いますが、amazon.co.jpとしてはこれ以上説明する気はないようなので、この疑問はamazon.comに問い合わせるしかないようです。

恐らく以下のページのことだとおもいます。このエントリを見たかたがたに教えていただきました。

https://www.amazon.com/gp/help/customer/display.html?nodeId=GDK92DNLSGWTV6MP

Note: Once your account has been closed, all of the products and services accessed through your account will no longer be available to you, across any Amazon sites globally. For example, submitting your account closure request through this website will also close your account on amazon.com, amazon.fr, amazon.com.mx, and all other global sites to the extent you use the same credentials to access services and products offered through those sites.

これをアカウントを消した際に確認しておくべきでした。というわけで争点は「amazonの指示に従ってamazon.comのアカウントを消したことを確認できるかどうか」にかかってきたようです。

2つめの質問については、この問題は仕様で影響される問題なので、現状調査およびシステムの修正による改善は見込みはないという回答がありました。わたしはもう問題が起きた後なので関係ないのですが、アカウント結合後にamazon.comのアカウントを消してはいけないという思いをあらたにしました。

最後にこちらの希望について。これまでの2つのエントリでは書いていませんでしたが、わたしはそもそも状況から考えて現在のアカウントでの現状復旧は困難と考えていて、早い段階で現状復旧ではなく返金など返金や別アカウントを新たに作った上での書籍一覧の復旧を含めた現状のアカウントでの書籍リストの回復など、アカウント復旧以外などの別の対応をしてほしいと希望していていました。しかし消費生活支援センターからの問い合わせによって、いまだ現状復旧を試み続けていることがわかりました。それではたまらないと、上記二つの質問とともに、あらためて同じことを伝えました。その結果、対応方法が決まったら知らせるといういつも通りの回答をいただきました。実際amazon.comのサポートのかたからアカウントの復旧およびamazon.co.jpで買ったkindle本の復旧は無理ということを伺った。

通話記録がある日時はおおよそわかっているので、ここからここまでの間の通話記録を確認してほしいとamazonサポート担当のかたに連絡いたしました。

amazon.comのサポートセンターへの問い合わせで得たこと (5月27日にこの節を追加)

  • アカウント結合後、amazon.co.jpのアカウントは"your account on amazon.com, amazon.fr, amazon.com.mx, and all other global sites"に該当する。つまりkindleの本などが消えたのは仕様で確定
  • わたしのamazon.comのアカウントや、それに紐づいているamazon.co.jpkindle本などは完全に削除されているので復旧は不可能。amazonのコンテンツを使いたければ別のアカウントを作るしかない
  • あとはamazon.co.jpのサポートセンターとやりとりするしかない

これからやること

- amazon.co.jpに連絡 - 「ヘルプサイトとは上記URLのことか」と質問する - 「特定できていないならこのときの通話記録を調べてほしい」と依頼(わたしはもちろん日時を知っている) - amazon.comにわたしの問題が仕様という認識なのかと問い合わせ。上述のヘルプページの記述を見るに「そうです」と返信がありそうな気はするが、一応

  • amazon.comからの「現状のアカウントでのkindle本の復旧は不可能」という見解をamazon.co.jpのサポート担当のかたに伝えて、あらためて別の対応を検討していただく
  • 個人訴訟(おそらくは「amazonの指示によって問題が起きる操作をしたかどうか」が争点になる)。やりたくないけど現実味を帯びてきた

kindleの本が全部消えた話(2) 弁護士に依頼して裁判するのは辛そう編

2022/5/27編集
- 後述のアカウント統合後にamazon.comのアカウント削除によってkindle本が全部消えるのは仕様である旨、追記

2022/6/1 変更
- 「サポートの指示によってamazon.comのアカウントを消した」のではなく「使用していないamazon.comのアカウントを閉鎖してもいいのか」という趣旨の質問を私がしたのに対して「そうですね」と回答されたということがわかったので、訂正。

変更前の記述には取り消し線を引いて、編集後の記述は強調表示しました。

NOTE: 上記変更点にもあるように、「サポートの指示によってamazon.comのアカウントを消した」という私の認識は誤っていたことがわかりました。これについてはamazon.co.jpのかたがたにメールで謝罪いたしました。

以下記事の続きです。

satoru-takeuchi.hatenablog.com

問題

  • 4月9日にkindleの本が全部消えた。その後に新たに買った本も読めないように見える。消えた本はわかっている範囲で300冊以上、総額は恐らく30-60万円程度
  • amazon prime videoやmusicなどにも(少なくともAndroidアプリからは)アクセスできなくなっている
  • 問題発生契機は、別問題の対応中にサポートの指示(上述の通り、これは記憶違いの誤りだった)に従って、かつてamazon.co.jpのアカウントと統合したamazon.comのアカウントを消したこと(「アカウント結合とは何か」「なぜ統合したのか」については後述)。この振る舞いは仕様であるとamazon.comのヘルプページに書いている
  • アカウント統合後にamazon.comのアカウントを消すとamazon.co.jpのアカウントで購入したkindle本が消えるという不具合は、amazonは組織として認識していた

前回からの変化を3行で

  • amazonのサポートとやり取り中。前回の記事で「週一の定期連絡をもらう」ということを書いたが、6週連続「進展なし」と伝えられている
  • 住んでいる市の消費生活センターに行ってきたが「ここで扱える案件ではないので弁護士に法律相談してほしい」と提案された
  • 法律事務所に相談してきたが、少なくとも弁護士に依頼して裁判するのは費用対効果が悪すぎるので辛そうだとわかった(詳細は後述)

市の消費生活センターで得たこと(5月13日に訪問)

前回の記事を書いた後、住んでいる市の消費生活センターに行きました。消費生活センターは、「消費生活センター等では、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せなど、消費者からの相談を専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理にあたっています。」と国民生活センターの公式サイトにおいて説明されています。

www.kokusen.go.jp

相談員さんに事情を説明をしたところ、「ここでそのような案件は扱えないので弁護士に法律相談をしてほしい」という案内をいただきました。このセンターでは、たとえばamazonにまつわるトラブルであれば、不良品が届いたけど連絡先がわからない人に電話番号を教える、というようなことしかしていないようです。

ここでamazonに何らかの働きかけをしてくれるわけではなかったのは残念でしたが、できないものはしかたがないので、次は弁護士に相談してみることにしました。市の制度で無料で相談できる場もあったんですが、相談できる日時が限られているなど、わたしにとって諸々都合が悪かったので、法律事務所で相談することにしました(こちらは私の行ったところでは一回5500円)。

弁護士への相談で得たこと(5月20日に訪問)

ここでは本件だけではなく、今後似たようなトラブルに遭遇したときにも役立ちそうな、ためになることをたくさん伺いました。以下抜粋。

  • 本件についてamazonを訴えるのは割に合わない
    • 全額とりかえせたとしても高々数十万円程度なのに対して、裁判に訴えると初期費用が最低でも20万円かかる。さらに長期化すればどんどん必要経費が増える。裁判ではないもう少し費用のかからないやりかたもあるが、それも最低10万円から。
    • 書籍の購入額のすべてを取り返せるとは限らない。購入した本をすでに読んでいるとすると(実際、もちろん読んでいる)すでに一定の利益は既に得ているとみなされ、請求できるのはこの利益を差し引いた額になる。さらに、この額をどういう理屈でいくらにするのが妥当かを決めるのもけっこうめんどくさい
  • 裁判したとして、どれくらいの期間かかるか、および勝てるかどうかが何ともいえない
    • わたしが述べたことが事実だとすれば非はamazonにあるが、それを立証するのはけっこう大変
    • 裁判では訴えた側が証拠を積み重ねていく必要がある
    • kindle本の全滅を引き起こした誤った操作はamazonの指示(上述の通り、これは記憶違いの誤りだった)によって実施したこと」「amazonがこの操作によって発生しうる問題を事前に認識していたこと」など、わたしの訴えの正当性を裏付ける資料がわたしの手元になく、amazonの通話記録にしか残っていない(一部メールでやりとりしているので、その情報が役に立つかもしれないが、精査はしていない)
    • amazonに通話記録を出させるまでの手間がそれなりに多い。最悪出させられないこともある
  • 次の一手の候補
    • 市の消費者センターよりも一歩踏み込んだ対応をしてくれるかもしれない消費者相談用の窓口が県庁所在地にあるので、そこで相談すればわたしとamazonとの間に立ってくれるなど、なんらかの進展が期待できるかもしれない
    • 弁護士を間に入れずにわたし個人がamazonに対して裁判を起こす。書類を出すこと自体は6000円でできる。ただし大変。要所要所で弁護士さんに法律相談をして、一般論としてアドバイスをもらうことはできる

わたしは法律にまったく詳しくないので、「なるほど」とうなずくことばかりでした。この相談によって問題が解決したわけではまったくないのですが、次にとりうる手が増えたので満足です。正直なところ「これで5500円は安い!」と思いました。みなさまもこういう機会があれば一度法律相談してみると面白いと思います。

これからやること

まずは弁護士に紹介された県の窓口で相談した上で、地道にamazonのサポートに要求を続けます。正直なところサポート経由のやりとりで何か進むことはこれまでの実績から考えて期待をしていないのですが、やるしかないかなと。あと、せっかくなので自分で裁判を起こす可能性を視野に入れて情報収集をしようと思います。まだまだ道は長そうです。

おまけ: amazonのアカウント結合について

amazonのサービスは国ごとにアカウントが変わります。アカウント結合によって、amazon.co.jp(主に日本在住者が使う)とamazon.com(主に米国在住者が使う)を結び付けられます。名寄せというやつですね。詳細は以下公式サイトにおける説明を参照ください。

Amazon.comのアカウントを結合済みのお客様 https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201265640

なお現在amazonはアカウント結合を受け付けていないようです。

このアカウント統合というのが曲者で、これまでにさまざまな問題を引き起こしてきたようです。実際、前回の記事の公開前後に、わたしと同じ、または類似したトラブルに遭遇したという情報を数十件いただきました。そのうち解決したという報告は「クレームを入れまくったら消えた本の代金を返金してもらえた」という一件だけで、あとは放置しているか、あるいはサポートに連絡してもわたしと同じくまともに対応されなくて泣き寝入りだそうです。厳しい。

なぜわたしがアカウント結合をしたかについても書いておきます。かつてわたしは日本でのkindleサービス開始前にamazon.comのアカウントで米国のkindleのサービスを利用していました。日本でもしばらく後にkindleのサービスが提供されたものの、日本でのサービスを利用するためには私の場合はアカウント結合が必要でした。二つのアカウントに登録しているメールアドレスが同じ場合はこの操作が必要とかなんとか、そんな話だったかもしれませんが、なにぶん10年くらい前のことなのでうろ覚えです。共有された類似案件についても、わたしと同じ理由によってアカウント結合をしたというかたが多かったです。

kinesis日本語配列モデルに慣れた

以下記事の続き

satoru-takeuchi.hatenablog.com

延べ使用時間が一ヶ月分くらいになりましたので完結編ということで。まだ多少引っかかるところはあるものの、プログラミングにも支障がないレベルまで習熟しました。最終的な感想は、「聞いていた通り慣れるまでは時間がかかるし、かつ、その間はストレスフル」「日本語配列と銘打っているが、一部に(とくにプログラマにとって)変なキー配置になっているのでリマップがおそらく必要」「慣れるとめちゃくちゃ快適」というものです。

以下、かつて辛かったところをどうやって克服したかを書きます。

backspace, delete, space, enterあたりを親指で押す。具体的にはbackspaceが左親指のホームポジションにあり、deleteはその右にある。spaceが右親指のホームポジションにあり、enterはspaceの左にある。これらの配置はわかってくると最高なんだけど、そうでないうちはいちいち何をするにもひっかかるので辛い。わたしはある程度勘を掴むのに三日くらいかかった

慣れるしかない。辛いが、これのおかげで今楽ができている。できるまで耐えるのみ。

タッチタイピングができるのが前提に近い。わたしは指を移動させまくるなんちゃってタッチタイピングだったので、いちいち「いつもはBを右指で押していたが、セパレート型であるがゆえに左指で押さなければならない。が、長年の癖はなかなか抜けないので戸惑う」「いちいち左右に一つずれたキーを押してしまう」などのしょうもない問題に引っかかった。というか、まだひっかかっている。タッチタイピングをもとからちゃんとできる人は多分習熟までの時間は短くなる

慣れた。副作用として普通のキーボードでもタッチタイピングができるようになった。あとkinesisに適応した結果、普通のキーボードが使えなくなるかと恐れていたが、これは杞憂だった。頭が「二つは似て非なるもの」と認識しているのか、何の抵抗もなく両方使える。

いくつかのキーがかなり変なところにある。例えば”\”と”_”のキーは普通の配列なら右端あたりにあるが、Kinesisでは親指で押す。場所はenterの左。"\"と"|"のキーは"x"の真下にある。 一番つらいのが"^"と"~"の入力。左下あたりの”z”の真下にある"keypad"という特殊キーと、その右にある"\"と"|"のキーを同時に押さなければならない。これらの文字はわたしが使うプログラミング言語ではあまり出現頻度は高くないが、毎度余計なキーを押さなけれなならないのはあんまりうれしくはない*1

キーのリマップで乗り切った。ここは人によってどのようにするかは好みの分かれるところだが、おそらくはなんらかのリマップは必須だと思う。わたしは以下のようにした。

  • ↑と↓をそれぞれ"^~"と"|"に置き換え
  • 右シフトを"_"で置き換え
  • keypad+hjklを←↓↑→で置き換え