ソフトウェア技術者はなるべくソフトウェア技術で目立つほうがいい

ソフトウェア技術者として名を上げたい人向けの記事です。

まずは前置き。ソフトウェア技術者の世界にはスーパースターといえるような凄まじい能力を持つ人達がいます。彼らのうちの一部は生活能力がゼロだったり、口や態度が悪かったり、好きなこと以外は一切できなかったりといった様々な欠点があります。すごい人の中でもこういう人は親近感を生むのか、なんとなく目立つ傾向にあるように思います。SNSなどでも粛々と技術の話だけしたりする人よりも、こういう破天荒な人たちがウケて人気を集める傾向にあります。かくいうわたしも、この手の人たちは人間臭くて好きです。

ここからが本題。スーパースターにあこがれる人が彼らのスキルを真似するのではなく、立ち振る舞いを真似してしまって、とくにSNSなどでそうしてしまって、自分の価値を貶めているのを頻繁に目にします。典型的には凄くなりたいけどまだまだ経験が足りない学生さんや経験の浅い社会人などです。技術はすぐには真似できないけど立ち振る舞いは真似しやすいのでそうなるのかもしれませんが、これは本質を外していることはもちろん、大きなリスクになりえます。

欠点が大量にあるスーパースターたちは、得難いスキルがあるからこそ少々の欠点は許容されます。ところがまだ何も持っていない人が破天荒な振る舞いをしても、ただの厄介な人になるだけです。欠点の無い人なんていないので無理して立ち振る舞いを矯正する必要はないと思いますが、少なくとも意図的に奇矯な振る舞いをすることは、わざわざ評判を下げるリスクをおかすだけなので、避けるのが賢明かと思います。その振る舞いに可愛げがあればコンテンツとして面白いので知名度は上がるかもしれませんが、それだけです。それでスキルが身に付くわけではありません。

技術者として名を上げたいのなら技術で目立つのがよいかと思います。