めんどくさがり屋にハイスペックな体組成計が使いこなせなかった話

私は何年も減量に取り組んできました。減量には定期的な体重測定と、測定結果の振り返りが大事だそうです。本記事はこの定期的な体重測定が何年も全然続かなかったのが、ちょっとした変更によってできるようになったという話を共有します。それによって体重が減ったかどうかは定かではありませんが*1、それについては本記事のスコープ外です。

最初に「毎日体重測定するぞ!」と思った数年前に、やる気一杯で健康器具メーカーの一番いい体組成計を買いました。「体重、体脂肪、筋肉の量などなどなんでもとれるぜ、しかも結果はBluetoothスマホアプリに送れるぜ!」とはしゃいでいたと記憶しています。

ところがこれが続かない。測定できない日がたまにあるとかそういう問題ではなく、データをとってない日のほうが多いというありさまでした。そんなある日、「ちょっとこれはなんとかせんといかんな」「なにがまずいんだろう」と振り返りをしたところ、いくつかのことに気づきました。

  • 全データをとろうとすると両手に測定用の棒みたいなのを持って体組成計の上で一分くらいじっとしていないといけないのか苦痛
  • アプリへのデータ転送が全自動ではなく、アプリを立ち上げて「体組成計からデータを受信する」というボタンを押さなければならなかった。これが苦痛
  • 体組成計がデカくて重くて邪魔と思っていた
  • せっかくデータをがんばってとっても後から見返すのは体重だけだった

その後、上記のことを踏まえて、体重しか測れないけれども軽量小型の体重計を買ったところ、何の問題もなく毎日体重を測れるようになりました。

この経験より、次のようなことを思いました。

  • 自分のめんどくさがり具合が思ったよりすごかった。自分を知るのは大事
  • これくらいの人には多機能さより「とにかく簡単に手早く使えること」を優先させる方がいい
  • たくさんデータをとっても使わなければ無駄。無いのと同じ

とくに最後のところは本業であるはずのコンピュータシステムの運用における「メトリクスはとればいいというものではない」という話に通じるものがあって、考えさせられました。

おわり。

*1:変更後に3kg減ってるのですが、同時期に食事を変える、食事の記録を取るようにした、運動量を増やした、などの変化もあったので、どれがどれだけ効いたかわかりません