休みの日は休めばいい

私は休むのが苦手で、オーバーワークになりがちです。最初はとくにそういうことはなかったのですが、今になって振り返ってみると、10代後半から次第に休み方を忘れていったのだと思います。その後何年も試行錯誤を重ねて、ここ最近ようやく自分なりの新しい休み方ができてきました。本記事ではここに至るまでの話を簡単に共有します。

まずはどうやって休み方を忘れたかについてです。だいたい次のような流れだったと記憶しています。

  1. 10代後半でコンピュータに出会ったことによって興味の持てる対象が激増した
  2. コンピュータについての知識を得るために毎日昼夜を問わずに作業していた
  3. 休憩という概念がなく、寝る(気絶する)まで作業して、起きたらまた作業という状態になった。若くて体力があったので死ななかった
  4. 生活のリズムが乱れて疲労が蓄積していった。が、茹で蛙のごとく、本人は気づかない
  5. いつしか疲れているのが当たり前になってきた。どういう状態が元気なのかがわからなくなったし、そもそも休んでいないので休みかたを忘れた。これも本人は気づいていない
  6. 若くなくなって体力がなくなってきたのでつらくなってきた

step4とstep5あたりでは、当初は興味をもって楽しくやっていたものが段々やらなければという義務感にとらわれてやっている割合が高くなっていったようになっていたように思います。「だったらやめればいいのに」と思うかもしれませんが、変化は徐々に出てくるので上述の通り本人は気づかないのです。

今の世の中ではSNSなどで否が応でも自分と他人を比較してしまう機会があるので、「自分はまだまだ努力が足りない」「自分が休んでいる間にも他の人は先に進んでしまうのでは」「あの凄い人は一日中何かやってるっぽい」などという考えに陥りがちです。実際若者のtwitterを見ているとそういう考えにとらわれている人をかなり見かけます。

ここからは私がどうやって休み方を再び会得したのかについて書きます。上記のような、いかにもバッドエンド一直線のようなルートに自分も乗っているなと思う人は参考にしてください。

第一に、パフォーマンスを上げるためには休む必要があるということを体で覚えました。具体的には、自分の成長がどうのとかはすべて忘れて、しばらく何もせずにひたすら負荷を下げて、休みの日は眠り続けました。すると、これまでは何だったのかというくらい元気になり、毎日この状態を維持できる程度に作業するのが効率的ということが認識できて、無理をすることが減りました。

第二に、身心の作りが違う他人と同じ土俵で勝負しようとするのをやめました。たとえば一日4時間睡眠で平気といったようなショートスリーパー、業務でのプログラミングに疲れたら趣味プログラミングで疲労を回復させるアンデッドモンスターのような人がいるのも否定しませんが、自分ではどうなるかを試してみたところ、残念ながら自分はそうはいかないという認識をしました。その結果、無理なものは無理、自分のハードスペックに合ったことをするのが一番、と思えるようになりました。ここで重要なのは、どういう状態なら自分は元気か、パフォーマンスが出せるか、という感覚を取り戻して初めてこの取り組みが可能になったということです。

第三に、仕事を含めた疲れる時間(オン)と休み時間(オフ)を明確に分けるようにしました。わたしは目の前にPCないしスマホがあるとついつい触ってしまい、かつ、そうなると何をやっていようと疲れることがわかったので、休憩時にはこれらのデバイスは別の部屋に置くようにしました。寝室にもそれらを持ち込まないようにしました。趣味もこの手のデバイスが手元になくてもできるものを探して作りました。この施策は他の施策と並行してやっていたのですが、何をすれば自分は疲れるのかという感覚を取り戻してからのほうがより納得感が得られるとともに、効果も上がりました。

ここまでが大体できたというのが現在の状況です。なお、上記のようなことはいきなり全部できたわけではなく、休み方を忘れたときと同じく徐々にできるようになりました。しばらく続けた後にふと思ったのが「あ、休みの日は休めばいいんだ」「なるほど、休憩時間には休憩するといいのか」ということです。自分で書いていてアホだなあと思うのですが、当時、本当にそう思ったのです。

書くべきことはだいたい書いたのですが、最後に一つ。「いくら休んでもまるで疲れが取れない」「そもそも眠れやしない」というような場合は医師に相談するのがいいと思います。これは別に冗談ではなくて、わたしのこれまで出会った人の中では上記のバッドルートのさらに先に進んだ結果、再起不能になった人や命を絶った人も少なからずいます。成長しようと頑張った挙句に身心を壊しては元も子もないので健康第一でいきましょう。