kinesis日本語配列モデルに慣れた

以下記事の続き

satoru-takeuchi.hatenablog.com

延べ使用時間が一ヶ月分くらいになりましたので完結編ということで。まだ多少引っかかるところはあるものの、プログラミングにも支障がないレベルまで習熟しました。最終的な感想は、「聞いていた通り慣れるまでは時間がかかるし、かつ、その間はストレスフル」「日本語配列と銘打っているが、一部に(とくにプログラマにとって)変なキー配置になっているのでリマップがおそらく必要」「慣れるとめちゃくちゃ快適」というものです。

以下、かつて辛かったところをどうやって克服したかを書きます。

backspace, delete, space, enterあたりを親指で押す。具体的にはbackspaceが左親指のホームポジションにあり、deleteはその右にある。spaceが右親指のホームポジションにあり、enterはspaceの左にある。これらの配置はわかってくると最高なんだけど、そうでないうちはいちいち何をするにもひっかかるので辛い。わたしはある程度勘を掴むのに三日くらいかかった

慣れるしかない。辛いが、これのおかげで今楽ができている。できるまで耐えるのみ。

タッチタイピングができるのが前提に近い。わたしは指を移動させまくるなんちゃってタッチタイピングだったので、いちいち「いつもはBを右指で押していたが、セパレート型であるがゆえに左指で押さなければならない。が、長年の癖はなかなか抜けないので戸惑う」「いちいち左右に一つずれたキーを押してしまう」などのしょうもない問題に引っかかった。というか、まだひっかかっている。タッチタイピングをもとからちゃんとできる人は多分習熟までの時間は短くなる

慣れた。副作用として普通のキーボードでもタッチタイピングができるようになった。あとkinesisに適応した結果、普通のキーボードが使えなくなるかと恐れていたが、これは杞憂だった。頭が「二つは似て非なるもの」と認識しているのか、何の抵抗もなく両方使える。

いくつかのキーがかなり変なところにある。例えば”\”と”_”のキーは普通の配列なら右端あたりにあるが、Kinesisでは親指で押す。場所はenterの左。"\"と"|"のキーは"x"の真下にある。 一番つらいのが"^"と"~"の入力。左下あたりの”z”の真下にある"keypad"という特殊キーと、その右にある"\"と"|"のキーを同時に押さなければならない。これらの文字はわたしが使うプログラミング言語ではあまり出現頻度は高くないが、毎度余計なキーを押さなけれなならないのはあんまりうれしくはない*1

キーのリマップで乗り切った。ここは人によってどのようにするかは好みの分かれるところだが、おそらくはなんらかのリマップは必須だと思う。わたしは以下のようにした。

  • ↑と↓をそれぞれ"^~"と"|"に置き換え
  • 右シフトを"_"で置き換え
  • keypad+hjklを←↓↑→で置き換え