スタンディングデスクを一年以上使った感想

2021年にスタンディングデスクを買ってからしばらく経ったので、感想を書いておきます。対象読者は一日中デスクワークしてるような人です。わたしのようなリモートワークのソフトウェア開発者なんかがぴったり当てはまると思います。わたしは医療関係者ではないので、医学的にはデタラメ言ってるかもしれません。「個人の感想」というやつです。

いきなり結論から言うと、いまのところ「スタンディングデスク買ってよかった。座ってばかりのときより楽になった」という感想を持っています。ただし、いくつかの注意事項付きです。

  • 立ったり座ったりをこまめに切り替えるとよい。「座り仕事が駄目」というよりも「ずっと同じ姿勢なのが駄目」なんだと思う
  • 立ち仕事するときは足の下にマットを敷いたりクッションがある靴を履いたりするとよい。わたしはヨガマットとワークマンだったかで買ったゴム底の靴を使っている
  • 痩せたとか筋肉がついたとかは別にない。そういうのをお望みなら、運動したり食生活に気をつけたりが必要
  • これだけで体が柔らかくなったりもしない。「凝りにくくなる」だけ。柔らかくしたければ別途ストレッチが必要

わたしがそもそもスタンディングデスクをほしかった理由は2つあります。一つは同僚が愛用していたのを、前から「いいなあと」思っていたことです。もう一つはフルリモートワークで毎日何時間も座り仕事をしていてロクに体を動かさないのがまずいなと思っていたからです。思っていただけでなく、年々背中や腰が重くなってきて体が悲鳴を上げつつあるのを体感していました。これらの理由によりスタンディングデスク購入に踏み切りました。

買ったのはこれです。

この製品をとくに狙って買ったわけではなく、なんとなく思い浮かべていた以下の要件を満たすものの中てよさそうと思ったのがこれだっただけです。

  1. 天板の横幅が可能な限り広い
  2. キーボードスライダー付き

aについては天板の横幅を広くしたのは正解でした。最初は天板にはノートPCだけを置ければいいかとも思っていましたが、だんだん欲が出てきて、置くものはどんどん増えていきました。いまではマグカップ電気ケトル、茶器、電源タップ、ディスプレイ、その時読んでいる参考書、などなど、いろんなものが置かれています。

bについては天板の奥行きをむやみに長くせずにキーボードやマウスが収納できるのは思っていた以上に便利でした。また、天板より少し低いところにキーボードがあるのはかなりしっくり来ました。スライダーがなければ天板の上に高さ調節用の何かを置いて、さらにその上にPCを置くといったことをしていたかもしれません。

机の高さ調節は手動でするものを選びました。なぜかというと、私は田舎住まいで部屋のスペースに比較的余裕があるので、普通に座って使う机とスタンディングデスクを使い分けているからです。この場合、最初に立ち仕事用に高さ調節してしまえば二度と再調整しなくて済むというわけです。一つの机で立ったり座ったり…ということをやりたいかたは自動昇降機能付きのものなどを選ぶとよいかと思います。手動だと、よほどマメな人でないと座り仕事モードか立ち仕事モードのいずれかのまま二度と調整しなくなると思います。とくに机の上に置くであろうものが多い人ほどそうなると思います。

スタンディングデスクを買ったその日は嬉しくなって一日中立ってたんですが、一日の終わりにふと気付くと背中と腰がぶっ壊れそうになっていました。この体験によって「立ってればいいというわけではないのだな」ということか身に沁みました。また、その日は何も考えずに洋間に素足で立ってたのも悪かったです。仕事してるかどうかという問題ではなく、こんなことしていたら身体がもつわけありません。

次の日からはこういうことが起きないように、上述のようにクッション性のあるマットと靴を使い、かつ、1,2時間ごとに休憩のタイミングで机を変えることになりました。そのあとは快適な環境を手に入れました。導入前よりはるかにQoLか上がったと思います。ただ、これは「座っているだけの状態を無くせた」にすぎないので、それ以外の、たとえば筋力向上などの効果は(ひょっとしたら少しはあるのかもしれませんが)とくに感じませんでした。

では、誰かに何かの参考になることを願いまして、終わり