健康第一、インプットやアウトプットは後。持続可能な生き方を

世の中たくさんのインプット、アウトプットの機会があります。勉強会に参加したり、そこで発表したり、記事や本を読んだり書いたり…などなど。 SNSを見ると世間の多くの人はこういうことをしているように見えます。「自分もやらなきゃ」という気になってきます。 これらは自分のスキルを高めたり、同士を見つけたり、生きがいを見つけたりするよい手段だと思います。自分だけが嬉しいのではなく、 価値あるコンテンツを提供したり勉強会の運営を手伝ったりすれば、自分だけではなく周りの人もうれしいこともあります。 ただし、こういうことは、やればやるだけよいというわけではないと私は思っています。

人間は意図的に休んだり寝たりしていない限り、疲れます。いくら楽しくても心身ともに消耗します。なのでインプットやアウトプットは 自分が健康を保った上で、プラスアルファとしてやる程度といいと私は思っています。疲れてるときは、仕事が忙しいときはやらなくってもいいんです。 またできるときになって再開したらいいんです。沢山頑張りすぎて健康を害したり、業務に支障が出たりしては元も子もありません。

と…言っている私も、これについて手痛い失敗をしています。過去に勉強会の主催やら記事、書籍の執筆などを「自分がやらねば誰がやる」の精神で 頑張り過ぎた結果、体調が微妙になって方々に迷惑をかけた経験があります。その後しばらくは「これはまずい」と本業以外は何もしない時期を 数か月設けたのですが、あれは英断でした。何かに追われるような感覚がなくなってホッとして、体調はすぎに良くなりました。 記事や書籍の執筆はネタの性質上、数か月発表が遅れようが世間的に大して影響はありませんでした。勉強会は他のメンバーが沢山名乗り出て主催をしてくれて、 わたし一人がいなくてもどうにでもなっていました。「自分がいなければ」という意識はただの自惚れでした。

この後に「義務でもないことに人生を賭けなくてもいい、それでも燃え尽きてはしょうがない、できる範囲でやろう」と意識が変わったと記憶しております。 さらに「自分ひとり主催者をやらなくなって回る組織なのであったら、それは持続不可能な組織であり潰れるべくして潰れたということなんだろう」と考え方が変わりました。

長々と書いてきましたが、一番言いたかったのは、インプットやアウトプットによる成長や世のためになることを目指すばかりに、 それを活かす前提となる健康を害しても何にもならないよ、できる範囲で持続可能にやろう。ということでした。