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satoru-takeuchi.hatenablog.com
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人生は長いので、上記の記事で述べた完璧超人に出会ってしまうことも稀にあります。そこまでいかなくても、自分の完全上位互換のような人に出会ってしまうことはけっこうあります。そのような場合に「自分に存在価値はあるのか」と思ってしまう人が心を落ち着ける方法の一つを紹介します。
ある会社に完璧超人のAさんと言う人が所属しているとします。では社内にはAさん以外の人の存在価値が無いかと言うと、そうではありません。Aさんは何をやっても他の人よりようまくできるのですが、時間は有限なので通常は全部の仕事を一人でするわけにはいかないのです。このため、Aさんは自身が会社に最大限利益をもたらす仕事をして、それ以外の仕事は社内の他の人に任せるほうが効率がよいのです。というわけで完璧超人ではない人たちも会社には必要だということがわかります*1。この後に、残った仕事をAさん以外の人とやることを考えると、また最初と似たような問題に戻ってきます。
上記のようなことをみなさんとみなさんの会社に当てはめてみると、会社の中でのみなさんの役割、および活路が「ああ、ここは自分がいるからこそ回っているんだ」や、あるいは「自分は今は大したことができないけれども、社内ではこの仕事をする人がいない/少ないので、必要な知識を得ればよさそう」のように、なんとなく見えてくると思います。「完璧超人に、俺はなる!」というのもいいんですが、それには時間がかかるので、短期的には例えばこのような考え方をして気を確かにするとよいのではないでしょうか。
*1:この手の話に興味のある方は「比較優位」という言葉でぐぐってみてください