得意分野はひとつとは限らない

以下記事の続きのような話をします。

satoru-takeuchi.hatenablog.com

この記事には興味深いフィードバックがたくさんもらえました。その中でもとくにわたしが気になったのは次のメッセージについての反応でした。

その後、「自分もここなら詳しい」という部分ができてきたこともあって、徐々に自信を取り戻してきて、今に繋がっていきます。

これについては「自分には得意なものが無い」という反応が多かったです。しかしながら得意なもののうちの多くは生まれつき決まっているわけではなくて後天的に身につけられるものです。焦らずに好きなもの、得意そうなものを磨き上げていけばいいのではないでしょうか。わたしも「徐々に自信を取り戻して」とか書いてますけど、気持ちの整理がつくまで10年くらいかかりました*1

続いて、「自分もここなら詳しい」という言葉について。こういうことを書くと、何らかの技術について「これなら日本一、世界一詳しい」という凄まじいものを想像されるかと思います。とくにわたしはtwitter上でそこそこの知名度があるので、上で紹介した架空の完璧超人に見られやすいという事情もあります。

しかしながらその実態は、そんなに凄いものではなく「そこそこ詳しい」もの複数の組み合わせに過ぎません。自信を回復したのも、これらのうち個々のものについて自分よりできるひとはいるけど、全部を兼ね備えている人はそうそういない、このためこれらすべてが必要なことなら相当戦える、ということがわかったからです。このような考え方ができると、かなり人生の選択肢が増えますし、自信にもつながると思います。

わたしを例として、具体的な話をしましょう。私の得意とするのは次のようなものです。

上述の通り、これらのうち個々のものについて私よりできる人は世界にはいくらでもいるのですが、全部を兼ね備えてる人はなかなかいません。それを認識した上で、全部を組み合わせて、たとえば次のようなことができると考えられます。

上記のものは実際これができることを見越して各所に売り込んで、現在まさにこのような仕事をしています。

みなさまも自分の持ち味を一つないし複数見つけて、すべての組み合わせで勝負するとよいことがあるかもしれません。

*1:まだ整理のついていない部分もあります