長期証券投資の方法の一つを紹介

10年以上証券投資をしてきて今の方法にたどり着いた自分なりの投資方法を書きます。おそらくは少なからない人が推測している「株をやる」とは大きく違っていると思います。もう一点、タイトルについて「株式取引じゃないの?」と思われるかもしれませんが、株式だけではなく投資信託も買ってるので両方を含む証券投資としています。

文書化するのはめんどくさいので列挙で。

  • 目的
    • 60歳になったころから悠々自適に暮らせるようになること
    • 自分のはじき出した適正株価の計算(後述)が妥当かどうかを確かめたいという趣味。あともちろん資産も増やしたい。
  • 投資の原資
    • 生活費やとっさの入院など、まぁまぁの確率で入り用になりそうな金額を決めて、それだけは現金で持つ。それ以外は全て証券投資の原資。
  • 買うもの
    • 世界の株価インデックスと連動するインデックスファンドと呼ばれる投資信託ないしETFと呼ばれる上場投資信託を定額買い続ける。なぜインデックスと連動するかというと市場平均を上回るパフォーマンスを出すのは困難という説を信じているから。このへんは敗者のゲームという本に詳しい。
    • 日本株で暴落が起きるなり市場全体が割安になったときに次の条件を満たす株があればインデックスファンドを買った後に残る原資を使って買う*1
  • 個別株を買う基準
    • まずはPERやPBRなどの指標に基づいて適当にフィルタリングする。全部調べてなんかいられない
    • 数年にわたって順調に利益を出している会社、今後も出せそうな会社を選ぶ。このへんは勘。
    • 手元ではじき出した適正株価より現在価格が半額以下なものを選ぶ。適正価格をはじき出す方法についてはDCF法の考え方を使う。このとき証券分析をはじめとする現在企業が持っている資産の価値も考慮する。適正価格の半額以下とする理由は、どうせ計算結果は正確ではないので*2安全を考えてこうしている。物を作るときの安全率と同じ考え方。
  • その他の考え方
    • 底値で買おうということは考えない。無理*3。これは「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉もある。あくまで買いたい株を探しているそのときに割安かどうかが問題。
    • 買った後はよほどのことがなければ資産の増減は確認しない。株価というものはそもそもフラフラ変動するものなので日々の変化を気にしてもしょうがない*4。また、60歳あたりまでに資産が増えていればいいので途中経過はどうでもいい。むしろ途中で暴落してくれれば買い増せるチャンスが増えるので好ましい*5
    • 海外株は買わない。株価そのものの変動と為替レートの変動を考えると予測が極めて困難と判断しているため
    • チャートや板は一切見ない。上記の考え方に基づくと見る理由が無い
  • 短期投資をしない理由
    • コロケーションをはじめとするなかばインチキな大技を使える巨人たちに負け続けるのはわかっているので納得がいかないから
    • なるべく精度が高そうな数値ベースで判断したいという性格とは相いれないから
    • なんとなくストレスがたまりそう。長期投資をしている場合に対して日々の株価が気になってしまいそう

こんなところです。

*1:上記インデックスを買う理由と矛盾するようだが、こちらは半ば趣味なので気にしない

*2:もし正確なら世界一の大金持ちになれる

*3:そんなのができたら世界一の大金持ちになれる

*4:たとえば一週間のうちに倍や半分になるのは当然

*5:さすがに60歳のころに減っていたら泣くと思うけど