実体の無い完璧超人と戦っていた過去の失敗談

かつての失敗談。ついった初めたばかりのころにはまった次のような悪い循環です。

  1. すごい人をたくさんフォローする
  2. すごい人達がすごいこと言ったりやったりする
  3. それに比べて自分は大したことできないと自信喪失する
  4. 何もしなくなる

フォローする人が多くなればなるほどこの傾向は加速していきました。なぜかというと、それぞれのすごい人達の凄い部分を全部合成した完璧超人と戦おうとしていたからです。

たとえば次のような3人をフォローしたとします。

  1. RDBにめちゃくちゃ詳しい人
  2. カーネルめちゃくちゃ詳しい人
  3. 特定のプログラミング言語にめちゃくちゃ詳しい人

ここで私は「RDBにもカーネルにも特定のプログラミング言語にも全部めっちゃ詳しい超人」を脳内で作って、その架空の超人を見上げて自信喪失していたのです。

この誤解が解消したのは、のちのち各種カンファレンスや勉強会などに参加して彼らに出会う幸運に恵まれたときでした。彼らは実際にはそれぞれに得意分野があって、そこから遠い分野の技術はほとんどの場合は苦手、あるいは全然知らなかったのです*1。これを知ったときは妙に安心したことを覚えています。それに加えて、私が上記のような罠に陥っているのではないかと指摘してくれる人もいました。今思えば、彼らも過去に似たような罠にはまっていたのかもしれません。

その後、「自分もここなら詳しい」という部分ができてきたこともあって、徐々に自信を取り戻してきて、今に繋がっていきます。

今同じような罠にはまっている人がいるとしたら上記のことを参考にして、少なくとも実在すらしない謎の超人と戦うのはやめるだけで、かなり心が楽になるのではないかと思います。

*1:たまーに本当に何でもできる完璧超人もいたのですが、それはそれ。見なかったことに…