「エンジニアの知的生産術」を読んだ

もともとなんとなく気になっていたのと読後感がついったに沢山流れてきたのをきっかけに読んでみました。

全体としてなるほどと思う新規の知識がいくつか得られたので満足できました。「著者の場合はこうしたらうまくいきました。以上」ではなく、著者自身による調査、および、誰かが調査した結果をまとめた書籍や学術論文を明記した上で自分の見解も述べているのが気に入りました*1。まったく新規の知識を得られただけではなく、自分がもやもや「こうではないか」と思っていた物事に、ある程度理由付けをしてくれていたのもよかったです。

細かいところで若干ひっかかったのは「エンジニアの」というタイトルです。私がこれを見た際の印象は「エンジニア"のための"本なんだな」でした。しかし実際そうではなくもっと一般的な内容を扱っていました。もし私と同じ解釈をした人がいて、かつ、「自分はエンジニアではないから対象読者ではないんだ」と考える人がいるならもったいない話だと思いました。本当のところは筆者に効いてみないとわかりませんが、「エンジニア"による"知的生産術」のほうがしっくりきました。

*1:当たり前と言えば当たり前なのですが、こういう本はそれほどないです