拙著"[試して理解]Linuxのしくみ "が発売されました
わたしの初めての著書が本日出版されました。
副題の通り、実験と図解によってOSとハードウェアの基礎知識について学ぶのが本書の目的です。難解な理論の話やカーネルのソースコードは一切出てこないこと、および、サンプルソースの中身を見なくても読み進められることによって、プログラマ以外のかたがたにも理解できるようにしています。
本書を執筆しようとした動機は次のようなものです。
- あまねくITエンジニアはOSやハードウェアについて少しばかりの知識があるだけでコンピュータシステム全体への理解が一気に高まると思っている
- OSについての既存の書籍は開発者向けの理論や実装詳細の解説を主としているものがほとんどなため、OS開発者以外にとってはしきいが高い
- わかった気にさせて終わるのではなく、実際に読者自身が実験によって知識を体得できるようなものがいい
- 無いなら自分で書こう
このコンセプトを実現できたかどうかは読者の審判をあおぎたいと思います。もしよろしければ書店で本書を手にとって、一瞥してみて、よさそうだと思えば買っていただけたらなと思います。
最後になりましたが、本書の編集を担当してくれた風穴江さんと技術評論社の細谷謙吾さんに深く感謝いたします。おふたりの協力がなければこの本の完成はありえなかったでしょう。それに加えて推薦文を書いていただいた小崎資広さん、発売前に本書をレビューしていただいた皆さまにも感謝いたします。