「OSGirls」を読んだ

技術書典6において販売されていた本書を買いました(BOOTHで電子版を販売中)。

booth.pm

結城浩さんの「数学ガール」をもじったタイトルで、中身もそれっぽくなっています。ただしコンテンツはOS。これだけ見ると出オチ感満載ですが、中身もしっかりしていました。

小難しい理屈をこねるのではなく、初心者がつまづきがちな以下の二点を意識してそれをフォローするように書かれています。

  • 「とりあえずなんでもいいから動くものがないとわからん」: 市販のOS関連書籍は動くものを作るまでの道のりが長かったり、そもそもコードが一行も無かったりする。本書は極めて単純なUEFIアプリを使ってうまくそれを解決している
  • 「専門用語やその意味がさっぱりわからん」: 知ってる人からすると「歴史的事情」とか「こうなってるからこうなってる」としか言いようがない、たとえばx86系CPUのレジスタ命名規則など。本書は先輩から後輩との対話というかたちでそれらを平易に説明している

現在はさわりの部分までしかありませんが、筆者の気が向けば続きを書いてもらいたいものです。

最後になりますが、最初の超展開が好きです。この時点で価格(500円)だけの価値はあったかと。