「通貨の日本史」を読んだ

通貨の観点から日本の歴史を振り返る本です。以前紹介した道路の日本史とコンセプトは似ています。

本書は日本の通貨を無文銀銭から現在流通しているもの、果てはSUICAビットコインまで紹介しています。それぞれの通貨についてどういう歴史的事情によってどんな意図に生まれたのか、それが世の中に受け入れられたのか(例えば2000円札は受け入れられなかった)が書いてあります。中には全然知らなかったものもあったので楽しめました。古代から貨幣の材料になる金や銀、およびそれらから成る貨幣そのものが貿易によって世界を移動してきた歴史などもよかったです。「お金ってなんだろう」と思っている人にはちょうどいい本だと思います。