「周 - 理想化された古代王朝」

中国の古代王朝のひとつである周が興ってから滅びるまでについて書いた本です。殷 - 中国最古の王朝が甲骨文字をもとにして殷を知る本であるのに対して、こちらは金文をもとにして周を知る本です。有名な東周(春秋戦国)時代は後半でさらっと流すだけで、主となるのは比較的マイナーな西周です。かなり地味な内容ですが、西周時代がどんなものか全く知らなかったので楽しく読めました。最後に書かれている「祀」がどのように後の世に受け継がれたかというところが一番面白かったです。