SNSとの接点を減らした その2
↓の続き
satoru-takeuchi.hatenablog.com
その後の進捗。
いろいろ考えた結果、2つの対策を打ちました。1つはスマホからSNSのアプリを消して、かつ、ブラウザからもIDとパスワードの情報を消すことです。これによってアクセスが面倒になったので、とくにスマホからSNSを使う頻度がかなり減りました。
これは継続中。特別な事情があって誰かとやり取りをしているような場合以外は使わないようにしています。使うためにいちいちパスワードを入れるのもめんどくさいというのはものぐさな私にはよく効きました。
ダイレクトメッセージについては人とリアルタイムで連絡をとるときに使っているので別途専用アプリをインストールしました。
facebookはmessengerがあるからいいんですがtwitterのDM専用アプリというのが見つからなかったので、twitterでだれかにDMもらったときはwebブラウザからtwitterを使えるようにして会話がひと段落するまでそのままにします。終わったらサイトの設定を消します。
もうひとつは暇になったなと思ったときに何となくSNSを開くのではなく、とりあえず本を手に取ったり目を瞑ったりする癖をつけました。こちらもうまく働いて、いろいろな雑学を得ながら頭も休まるというよい結果を生みました。
引き続き本を読んだりする時間が段々と増えています。順調。
その他にわかったこと。
- 何かを書くから誰かの反応気になるのであって、とくに何も書かずにROMってれば大して気にならない。というわけで「このダジャレを言わなければ成仏できなさそう」という場合を除き、どうでもいいことを言うのは少なくしている
- なんとなくイライラすることが減った。何かをずっと続けていたり反応を待ったり、それによって他にやろうとしていたことができないのは思った以上にストレスになるようだ
「君を見てると接点が減ってるように見えないんだけど…」という声が近しい人たちから飛んできそうですが、SNSを開く頻度は確実に減っています。そのため
SNSを開く頻度
はSNSとの接点
の頻度と同じ方向に上下する(外から観測できる)書き込みの全体量 = SNSを開く頻度 * 一度に書き込む量
、SNSによって消費する時間 = 書き込みの全体量 * (一度に読み書きする時間 + コンテキストスイッチ時間)
とすると書き込みの全体量
は変わっていなくてもtwitterを開く頻度
が減っているのでSNSによって消費する時間
が減っているのです。
次は書き込み内容を改善してみようかと。ダジャレをメインにしてたまに真面目な技術の話とかをして、意識高めな警句のようなものとか皮肉とか愚痴っぽいのは減らしていこうかなと。後半部分はつい書いてしまった後に「偉そうなこととかつまんねえこと書いたな」と思つってしまって精神衛生上よくなかったのです。さらにこれによって書き込み量も減るのではないかと期待しています。
「歴史系倉庫 世界史の問題児(クズ)たち」と「まんが 偉人たちの科学講義 - 天才科学者も人の子」を読んだ
歴史上のクズとか科学者を数人ピックアップして、それぞれを4コマ漫画のかたまりとして紹介している本です。歴史的事実を踏まえながら、伝えられている人物像を膨らませておもしろおかしく見せてくれています。
歴史にも科学にも興味が持てなかったという人にも作風が合えば楽しめるかと思います。わたしは何事も事実が淡々と述べられているよりも物語性のあるものが好きなので、こういうものを小中学校時代に読んでいればもっとこれらについて楽しめたのになあと思いました。
作者は下記サイトのかたです。
本書を読む前にこのサイトの「まんが」タブをクリックすれば見られる大量のまんがをいくつか見て、作風が合うか合わないかを見極めるとよいかもしれません。「歴史系~」についてはこのサイトの一部を抜粋、加筆した上で絵を綺麗にしたといったものですが、元のまんがを全部読んでいた私も楽しめました。
バルセロナいいとこ
数日前まで仕事で一週間くらいバルセロナに行ってきました。(当たり前だが)ほとんどイベント会場に入り浸りだったのですが、合間を縫って色々観光してきました。本記事はその自慢です。
グエル公園
ガウディ設計の公園。極彩色なのに美しく、下品でもない。不思議だ。
遠くにサグラダ・ファミリアが見える。
よく知らないが有名らしいベンチ。ぐにゃぐにゃしてる。
このトカゲがここで一番有名らしく、いたるところでこいつをかたどった小物を売ってる。
サン・パウ病院
んーーー、これが病院?すごすぎませんか。どちらかというと治って出ていく人というか、これから召される人とかすでに召された人がいる場所のような…
この病院の真ん前のレストランで夕飯食べた。最高。
スペイン村
志摩スペイン村より小さい。スペイン各地の建物を小さな領域に凝縮したようなところらしい。
カタルーニャ美術館
どう見ても城。中は近代美術コーナーが面白かった。日本の風味を取り入れたものがあったりとかとか。ただし全部見た結果、一番の見どころはやっぱり外見。
サグラダ・ファミリア
まさに異様。でかいし、街中で角を曲がったらいきなり生えてるのにもびっくり。外も中も他のどの建築物にも似ていない。これだけ唯一無二なものを作れるのがすごい(まだ完成してないけど)。
こっちが中。
どれもこれも生きているようだ。
凱旋門
誰がどこから凱旋してきたときの門かは知らないが、でかい。
カタルーニャ音楽堂
外は普通の建物。
だが中のホールはえらく綺麗。
下半身が絵で、上半身が彫刻。これは見たことがない造形だったので非常によかった。
カテドラル
これまたデカい。人がいっぱい並んでたので「サグラダ・ファミリアに入ったし、まあいっか」と思ったので、中には入っていない。
サン・ジュセップ市場
人や物がごちゃごちゃ。色彩豊か。
シウタデリャ公園
でかい公園。散歩にはよさそうだが雨が降っていたのでびちゃびちゃだった。凱旋門をくぐった先にある。
偉そうにしてるおっさん…が、かっこいい兜をかぶってる図。
相当前からこの手の鳥さんのうんこを浴びてるっぽい。かわいそう。
噴水とか動物園もあるらしいが、行ってない。
フランサ駅
鉄道ターミナル駅。デカくてかっこいい。
余談
夜まで明るい。写真は21時のもの。
交差点に車の停止線が無いか、あるいは横断歩道の真横にあるので非常に圧迫感があって怖い。
外国によくある日本要素を取り入れた解釈に困る写真。
これはふざけているんじゃなくて、かっこいいという文脈で撮られたのか?
その他
- これまで北米とヨーロッパの国をいくつか見てきたが、どれともだいぶ雰囲気が違う。東南アジアに近いものを感じる。
- とにかくごはんがうまくい。かつ、食べるものを選べば日本と大して変わらない価格かというくらい安い。
- 喫煙率がすごく高い。街中でスパスパしてる。吸い殻も道にポイ。
- 車も多いがバイク率高い。しかも原付ではなく中型大型
- 高層の集合住宅やビルが多い。
ついでに
仕事の成果も見て(ステマ)。
おわりに
すごくたのしかったー
「トルコのもう一つの顔」を読んだ
著者が長年に渡ってトルコを旅してそこにある言語について調査した履歴を書いた本です。大変面白かったです。国家、民族、宗教、言語、およびそれぞれがごちゃごちゃに入り混じった様子について興味があるひとは気にいると思います。
フルリモートワーカーの日常
今所属している会社で勤続一年となりました。会社は東京の日本橋にありますけども私はそこから500kmほど離れたところでフルリモート勤務してます。技術書や記事を書くという複業もしています。最近ようやく生活パターンが固まってきたこともあって、こういう働き方をしてる人が普段どういう生活をしているのか、および今この生活についてどう思っているのかについてちょっと書いてみようと思いました。
どういう生活してるのか
平日のタイムスケジュールは大体次のようなかんじです。
- 5時くらいに起きてサイクリング(ただし雨降ってなくて寒くなくてたまたま起きられたときに限る)
- 6時半くらいからご飯食べる
- 7時30分くらいから子供と遊んだ後、保育園に送る
- 8時30分くらいから会社の仕事する。
- 16時くらいに子供を迎えに行って、その後遊ぶ
- 18時くらいからご飯と風呂
- 20時くらいから仕事とか趣味とか。ここでの仕事は会社の仕事だったり個人事業だったりいろいろ
- 22時くらいに寝る
とくに勤怠管理されているわけではないので4は義務ではありません。実際に去年までは一人でもくもくと作業してることが多かったです。ただ最近はこの時間はプロジェクトメンバと一緒に仕事することにしています。なぜならそのほうが効率がいいからです。
子供の発熱など、突発的に何かあれば途中で仕事を中断て一時的に抜けたりすることがよくあります。
休日の場合は上記のタイムスケジュールのうち、3-5が子供の相手してる時間にかわるくらいです。
思ってること
一年リモートやってみて思ったことは、とにかく楽ということです。決して仕事内容が楽なのではなく*1時間に融通がきくことが楽、という意味です。その一方で、この楽さは天与のものではなく「会社や同僚の理解があった」「自分の仕事内容がフルリモート可能な類のものだった」という要素が揃ってはじめて実現したものである、ということも強く思います。
そんなこんなで、いろんな人たちに感謝しつつ、引き続きやっていきたいと思います。
*1:楽しいですが、覚えること、やることが多いので大変でもあります
「死刑囚の記録」を読んだ
精神科医である筆者が死刑囚について書いた本です。といってもよくある彼らの人となりや犯罪そのものについては重要視されていません。収監されてから裁判を経て、死刑が確定して、やがて刑を執行されるまでにどのような精神的な変化があらわれるのかが記されています。私は本書を滅多に出会えない名著だと思いました。
切り口が面白いこともさることながら、臨場感あふれる囚人との対話の描写、および、筆者の観察眼や根気によって得られた莫大なデータに基づく見解などは見事でした。
題名に死刑囚とついていますが、本書には死刑囚だけではなく刑が確定していない囚人、死刑ではなく無期刑が確定した囚人との比較もあります。これについても一見の価値があります。